君の街あたりを眺めて待つ夕べ昨日仕掛けた時限爆弾
鞄より見つけし土産図書館にオレンジ味の海が広がる
手を握り四条に連れて往きたれば瞳ネオンの宝石になる
息詰まる本棚の色なめらかに増えていくのがよかったりする
曲終わり雨の強さに驚いたあの日未来は僕らの手の中
16の太宰片手に人生を悲観する吾を笑う姉哉
松山の端辺の宿のじいさんよ勘弁してくれ犬が腰振る
厭世居士 とうとう神経が参ってしまった夜 閉館間際の図書館にて